「筋緊張型頭痛とは」
緊張型頭痛は頭全体が鉢巻きで締め付けられるような痛みが続く頭痛です。
主な原因は身体的・精神的ストレスによる筋肉の緊張と考えられます。
上半身を前かがみにしたパソコン操作や、うつむき姿勢のゲームや読書を長時間続けると、頭を支えている首や肩の筋肉に大きな負担がかかり、頭の筋肉も緊張し、血流が悪くなり、頭痛が起こってきます。
肩こり頭痛と言われることもありますね。
また精神的なストレスは自律神経に影響して、頭痛の誘因になります。
緊張型頭痛の対策
生活習慣として普段から正しい姿勢を保つことと、長時間同じ姿勢をとり続けないことを心がけることが大切です。
(肩こりを作らない姿勢)
枕の高さは合っていますか?
筋緊張型頭痛の方の多くは、枕の高さが合っていません。寝ている間に首や背中の張りをつくってしまい、朝からスッキリしない状態になってしまいます。
運動や入浴は血行を促進します。いずれの状態に対しても、運動療法(体操)や入浴、リラクゼーションが治療の基本となります。
運動療法の基本は全身の筋肉をバランスよく動かすことです。首や肩が張っているからといって、首や肩だけ動かしていても張りはとれません。ラジオ体操やテレビ体操のように左右の手足を対称的に使う動きが基本です。使う筋肉に偏りのある野球やテニスの後では筋肉痛が起こりやすいのに対して、水泳のように手足を対称的に使う運動では筋肉痛が起こりにくいことからもお分かり戴けるかと思います。
入浴は体を温めることにより、首や肩の血流を改善するのが目的です。あまり熱すぎない温度でゆっくりと時間をかけて入浴しましょう。
運動療法や入浴などによっても改善しない緊張型頭痛は薬物療法の対象となります。
鎮痛薬は有効であり、長時間のデスクワークなどにより比較的急性に起こった緊張型頭痛で2-3日の内服で軽快するような場合にはよいと思いますが、既に慢性化してしまって連日になっている頭痛に対しては、飲み始めると毎日のむことになる可能性が高く、薬物乱用頭痛に発展してしまうことがあります。
慢性化してしまった緊張型頭痛に対しては、抗うつ薬や抗不安薬、筋弛緩薬が有効な場合があります。これらの薬が医師から処方された場合には、まずは処方箋通りの用法できちんと飲むようにし、定期的に診察を受けて症状の変化の有無を伝えることが重要です。
いずれも1−2週間毎に医師の診察を受け、症状がどのくらい軽くなったか、副作用がないかなどを確認しながら、薬の種類や量を調整していきます。
薬をすでに使っている人も、そうでない人も・・・
今の状態から良い身体の状態を常に保っていたいのが本心ではないでしょうか???